【植物工場関連銘柄】将来性はあるか?株式投資するならおすすめ企業を紹介!

「植物工場への投資はおすすめか?」
「植物工場の将来性が気になる!」
「株式投資するならおすすめの企業を紹介!」

植物工場関連企業に在籍していた筆者が業界内部の事情を解説します。
※未上場企業の在籍、一般公開情報の考察です。

植物工場はまだ発展途上です。

そのため多くの企業が植物工場関連事業に参入し、多くの大学が植物工場研究を進めていますが、まだまだ収益化が難しいとも言われています。それでも近年黒字化の例もでてきました。

>>植物工場(野菜工場)企業一覧|上場/未上場、都道府県、事業内容で探す
>>植物工場(野菜工場)研究をしている大学一覧|国立/公立/私立、都道府県で探す

気になるのが、投資対象としてどうなのか。まだ早いのか、投資するならどこに投資すればよいのか。

植物工場関連銘柄への株式投資についての情報はまだあまり見つかりません。貴重な情報になるかと思います。

 

そこで本記事では、、、

  • 植物工場の将来性
  • 植物工場企業の撤退・失敗事例
  • 植物工場企業の成功事例
  • 植物工場運営会社と植物工場のメーカー(システム・機械・資材など)はどちらに投資するのがよいか?
  • だれでも未上場企業の未公開株に投資ができる株式投資型クラウドファンディング

について順を追って紹介していきます。

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植物工場の将来性

植物工場に将来性はあるのでしょうか。

補助金に頼った事業であると言われており、補助金がないと黒字化は難しいという話も多く出ています。

結論、現時点ではわからないです。

植物工場のメディアを運営しているものとして、わからないで片づけることはできないため、どういう時に成功し、どういう時に失敗するのかを考察していきます。

まずは植物工場のデメリットと、メリットをまとめていくところから始めましょう。

植物工場のデメリット

  • 植物工場の建設費(イニシャルコスト)が高い
  • LEDや空調設備などの環境整備の費用(ランニングコスト|主に電気代)が高い
  • 植物工場での生産には背の低い葉菜類しか向かない
  • 植物工場で生産した野菜の販路を持っている(開拓する)必要がある

植物工場のメリット

  • 一般生菌数が低い(鮮度を長期間保つことができる)
  • 生産が安定する(極力ロスを減らして生産スケジュールを組むことができる)
  • 露地栽培と比較して面積当たりの生産数を増やすことができる
  • 農業未経験者でも作業が簡単
  • 連続栽培が可能(連作障害が起きない)
  • 場所を問わず生産することができる

どんな植物工場企業に将来性があるのか

デメリットを抑え、メリットを生かす企業に将来性があると考えられます。

植物工場の建設費(イニシャルコスト)が高い
➡建設費を抑える方法として、安い企業に作ってもらう・大きな工場を建て相対的に値下げする・補助金の申請をするという方法があります。

LEDや空調設備などの環境整備の費用(ランニングコスト|主に電気代)が高い
➡環境整備の費用を抑えるには、電気料金が安い地域に建設する・電気効率のいい設備を用いるという方法があります。人件費は首都圏より地方の方が圧倒的に安い。

植物工場での生産には背の低い葉菜類しか向かない
➡機能性野菜の生産・高単価野菜の生産などの方法があります。

植物工場で生産した野菜の販路を持っている(開拓する)必要がある
➡本業とのシナジーを活かしたり、本業のネームバリューを用いた営業力で開拓するなどの方法があります。

一般生菌数が低い(鮮度を長期間保つことができる)
➡廃棄ロスを減らすことができるため、その日のうちに消費する必要がある商品に採用する(弁当や総菜など)

生産が安定する(極力ロスを減らして生産スケジュールを組むことができる)
➡飲食店(とくに大手)では24時間365日同じメニューを同じ品質で届ける必要があるため、安定生産は大きな利点。

露地栽培と比較して面積当たりの生産数を増やすことができる
➡段を重ねて栽培(多段栽培)することができるため、生産性は抜群に高い。

農業未経験者でも作業が簡単
➡誰でも簡単な作業で精算することができるので、高齢者や障がい者を採用することができる。

連続栽培が可能(連作障害が起きない)
➡常に旬の状態を人工的に作り出すことができる。

場所を問わず生産することができる
➡都心の雑居ビルの一室でも栽培することができる。

 

上記をまとめると、
【大きな工場を、地方に、安く建てて、付加価値のある野菜を、決まった販路に、計画的に、納品することができる企業】には将来性があるでしょう。

これに加えて、地球温暖化・異常気象などの人間には制御することができない問題が進めば進むほど、植物工場の期待は高まります。

さらに世界的目標である「SDGs(持続可能な開発目標)」の項目の中で、植物工場において実現できることも多くあります。
例えば雇用を生むことができる(①貧困・②飢餓・⑩不平等)、廃棄ロスを減らすことができる(⑫生産・消費・⑬気候変動)などでしょうか。
捉え方次第では、他にも該当するものがあると思います。

このように正しい事業の方針をもってすれば植物工場には追い風が吹いている(将来性がある)と考えられます。

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植物工場企業の撤退・失敗事例

そんな将来性がある植物工場でも撤退や失敗も相次いでいます。

それらの企業がなぜ撤退・失敗したのかを調査することによって、これから新規参入する企業の良い対策になると思います。

郵船商事

同社によると、「レタスの品質がすぐに劣化してしまう」などと客から苦情が相次いだため、昨年3月に工場の稼働を休止。その後、原因調査で設備の根本的な改善が必要との結論が出たが、さらなる設備投資はできないとの判断で、工場再開を3月までに断念した。連携していた植物工場運営・販売の会社が経営破綻したことも影響した。

内部事情はわかりませんが、『レタスの品質がすぐに劣化してしまう』ということは、生産がうまくいっていなかったと考えられます。『すぐに劣化する』ということなので、一般生菌数が多くなってしまっていたと考えられます。工場へ入る際の衛生オペレーションや入退出の衛生・非衛生エリアのルート分けなどが原因と考えられます。また、『連携していた植物工場運営・販売の会社』は旧みらい(現MIRAI)です。旧みらいと現MIRAIの体制は大きく変わっていないでしょう。(マサル工業傘下に入ったが、現社長は旧みらいにも在籍していた。)生産のサポートなどは継続で行われていたのではないかと思いますが、そもそも郵船商事の植物工場設立当初(2015年)の技術レベルがまだ確立されておらず、長期の運営には合わなかったのではと推察されます。

対策としては、衛生オペレーションの徹底、入退出の衛生・非衛生エリアのルート分けを徹底することが有効であると考えられます。

植物工場=衛生的できれいな野菜というイメージがあります。それが達成されなければ成功は難しいです。植物工場の建設経験がなくても、食品工場の建設経験がある業者に施工を依頼することでリスクは低減することができるでしょう。

東芝【6502】

計画では野菜の生産・販売事業にて約3億円の売上を目指していたが、露地野菜との差別化ができず、当初計画のように施設稼働率が伸びなかった。今回の閉鎖理由も注力領域の選択と集中と発表している。(中略)今後は本施設は閉鎖し、生産事業からは撤退するが、植物工場の運営から得た照明技術、温度・湿度制御技術、遠隔監視システムの条件設定などの知見・経験を活かし、植物工場向け機器やシステムの販売の工場ソリューション事業については、今後も継続する、という。

『露地栽培との差別化ができ』なかったようですが、そもそも植物工場野菜を露地栽培野菜と同じように販売していては採算が取れません。植物工場事業の最重要項目ともいえる販路が確保できていなかったのでしょう。

ただ東芝はグループ会社の東芝プラントシステムがファームシップと手を組み、株式会社ベジノーバとして改めて植物工場事業へ挑戦しています。

エージーピー【9377】

1.譲渡の理由
当社の既存事業を通じて培ってきた「施設維持管理」や「作業工程管理」などのノウハウを活用し、2014年4月より工場野菜生産・販売事業を新規事業として展開してまいりましたが、近年植物工場の大規模化・自動化が進む中、事業継続に向け工場稼働率の向上に取り組んできたものの、現在の事業形態・規模では業績の改善が極めて困難な状況にあります。
さらに、当社の主力事業である空港内の事業においては新型コロナウイルス感染症の影響も大きく受けており、経営資源の再分配を行う必要があり、同事業の譲渡を決断するに至りました。

近年はエージーピーの子会社であり、生産した野菜の卸や小売りを行っていたドクターベジタブルジャパン(株)の清算や植物工場が台風による停電などの被害に遭い、不振が続いていました。追い打ちをかけるように新型コロナウイルスにより本業に影響が及び、事業譲渡となったようです。

植物工場内はクリーンルームのような衛生オペレーションで運営されるため、新型コロナウイルスなどの感染症の影響はあまり受けないと考えられます。ただ外食産業には深刻な影響が出ているため、生産した野菜を外食産業におろしていた工場においては売り上げに一定の影響が出ていることも考えられます。

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植物工場企業の成功事例

現時点で成功と言い切れる会社はありません。ただ、勢いに乗っている会社はあります。そんな会社が市場を制することで、成功を掴む可能性は高いです。

今回は3社を紹介します。

ファームシップ(2020年現在未上場)

東芝プラントシステムや東京電力エナジーパートナー、三菱ガス化学、セイノーホールディングス(東海西濃運輸)など大手企業と合弁会社を設立して日産15,000~32,000株規模の大型工場の設立を立て続けに行っています。

野菜の流通や植物工場における技術提供、植物工場人材にて支援しています。

>>株式会社ファームシップ|植物工場企業
>>株式会社ベジノーバ|植物工場企業
>>彩菜生活合同会社|植物工場企業
>>MGCファーミックス株式会社|植物工場企業
>>東海西濃運輸株式会社|植物工場企業

レスターホールディングス(バイテックベジタブルファクトリー)【3156】

2016年4月に稼働が開始したバイテックファーム大館を皮切りに、2017年9月にバイテックファーム七尾、2017年11月にバイテックファーム薩摩川内、2018年5月にバイテックファーム中能登、2018年12月にバイテックファーム鹿角と、秋田県に2工場、石川県に2工場、鹿児島県に1工場の5工場を運営しています。(2020年現在)

① 2021 年度、植物工場事業での売上目標 100 億円、2022 年度に 120 億円を実現
・業務用レタス葉物市場規模における 10%の市場シェア獲得
・品種の拡大を図り、他の水耕栽培野菜市場への参入
② 革新的工場建設の継続による大量供給体制の確立
・2019 年に日産4万株の第6、第7全自動化工場の建設
・石川県七尾市中島地区中学校跡地へ日産 10 万株以上の第8工場建設
・首都圏ならびに関西圏にて中継冷蔵倉庫及び植物工場の併設を協業パートナーと実現
・フランチャイズ制工場の導入により万全な供給体制を構築
③ 水耕栽培製品の品種開発拡大による新たな市場拡大
・お客様と共同企画によるマーケット重視の野菜新製品開発
(リーフレタス、ケール、水菜、ほうれん草、ラディッシュ、ハーブ等)
・種苗メーカーとの関係を強化しながら、水耕栽培用種の開発を実現
・水耕栽培における有機栽培へのチャレンジ

ただ2018年の「植物工場の大展開を図る成長戦略 」の発表の通り順調には行っていないようです。

キヤノン電子(自動化技術)と菱熱工業(植物工場施工)による出資がなされたため、今後の体制は3社で進めていくことでしょう。

>>株式会社レスターホールディングス|植物工場企業
>>株式会社バイテックベジタブルファクトリー|植物工場企業
>>株式会社バイテックファーム大館|植物工場企業
>>株式会社バイテックファーム七尾|植物工場企業
>>株式会社バイテックファーム薩摩川内|植物工場企業
>>株式会社バイテックファーム鹿角|植物工場企業
>>キヤノン電子株式会社|植物工場企業
>>菱熱工業株式会社|植物工場企業

スプレッド(2020年現在未上場)

2007年に亀岡プラント第1期棟、2009年に亀岡プラント第2期棟を竣工させ、2018年にはTechno Farm™ブランドの第1号工場となるテクノファームけいはんなの稼働が開始しました。

パートナーシップ事業として、ENEOSグループや九州電力との植物工場設立に向け進めています。

ENEOSグループとのテクノファーム成田は2020年春頃竣工予定であったが、2020年11月現在竣工のリリースはでていない。
>>株式会社スプレッド|植物工場企業
>>ENEOSテクノマテリアル株式会社(JX ANCI株式会社)|植物工場企業
>>九州電力株式会社|植物工場企業

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植物工場運営会社と植物工場のメーカー(システム・機械・資材など)はどちらに投資するのがよいか?

これまで植物工場の運営企業に着目してきました。

植物工場を運営する企業があれば、植物工場のメーカー(システム・機械・資材など)があります。

植物工場運営企業の場合、万が一事業撤退をしてしまった場合、建設費や運営における赤字など、損失額は非常に大きいです。

ただ、植物工場のメーカー(システム・機械・資材など)の場合、導入してしまえば手が離れます。運営がうまくいこうがいかまいが、利益は出すことができます。

社会的インパクトは植物工場運営企業の方が高い印象ですが、リスクを考えると植物工場のメーカー(システム・機械・資材など)への投資の方が堅い投資先といえます。

ただ、あらゆる植物工場で用いられている三進金属工業のラックや、エム式水耕研究所の栽培ベッド、セムコーポレーションの肥料管理機など未上場企業のシステム・機械・資材が多いです。

しかし、水耕栽培の粉末肥料で知られるOATハウス肥料のOATアグリオは上場しています。

あまり多くはありませんが、投資先として注目しておいてよいでしょう。

>>上場している植物工場企業
>>植物工場システムの企業
>>植物工場関連機械の企業
>>植物工場資材の企業

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だれでも未上場企業の未公開株に投資ができる株式投資型クラウドファンディング

千葉植物工場システムの企業であるエコデシックは未上場企業ながら、株式投資型クラウドファンディングで資金調達をしました。

株式投資型クラウドファンディングとは、

ベンチャー企業・非上場企業への新しい投資と増資による資金調達のマッチングプラットフォーム

FUNDINNOより引用

です。

エンジェル投資というと社長などの資産家・連続起業家だけのものと思われがちですが、個人でも未上場企業へ投資ができるサービスが株式投資型クラウドファンディングです。

1年間に1企業50万円までと制限はあるものの、IPO(上場)やM&A(売却)した際には、数倍~数十倍の利益が期待できます。

 

エコデシックFUNDINNOにて、40,500,000円の資金調達に成功しました。

FUNDINNOのエコデシック案件のスクリーンショットFUNDINNOより引用

2025年のIPOを目標に事業計画をしています。

このように必ずしも上場企業にだけ投資ができるわけではなく、むしろ未上場企業の未公開株の方がハイリターンが期待できます。

植物工場案件はこれまでエコデシックしかありませんが、これからの未来が期待される未上場企業にエンジェル投資できるので、口座開設だけしておくと面白い企業にきっとで会えるでしょう。

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まとめ

植物工場の将来性と植物工場関連銘柄への投資という観点でまとめました。

異常気象などの天災が起こった際には非常時の安定的な食料として必ず注目を集めます。また今後も異常気象が起き続けるであろう日本において、植物工場関連銘柄の株式を保有することで利益が得られるかもしれません。

注目しておきましょう。

【植物工場の教科書TOP】
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【植物工場(野菜工場)研究をしている大学一覧|国立/公立/私立、都道府県で探す】

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